地域防災学習交流会を開催しました
平成27年11月14日の交流会には雨天にもかかわらず34名の皆さまが参加しました。
演題は「被災地支援経験者から学ぶ」で、講師の神奈川県災害ボランティアステーション主宰鈴木幸一氏のお話は概略以下のとおりでした。
被災現場は
・避難所は狭くプライバシーもない
・飲料水や電気も不便
・トイレが使えない
・仮設トイレは臭いもひどく不衛生だがないよりまし
・施設損壊や物流渋滞で買い物が思うようにできない
・挙動不審者が横行
・そのような中で災害復旧に汗する人々の真剣な取り組みは日本人の誇り
被災地での経験を踏まえた防災対策(家庭内)
・家具の固定と配置換え
・簡易トイレの備蓄
・非常持ち出し品の整備と安全が確認できれば自宅待機も選択肢の一つなど
被災地での経験を踏まえた防災対策(自治会)
・大規模災害時は公的救援が期待薄 住民の自主的な救出救護活動が重要
・ライフライン停止後の生活は普段から住民がまとまり顔の見える関係にある自治会単位がちょうどよい
・街歩きなどを通じて地域の状況を把握し施設改善や危険個所の除去に繋げる
・防災訓練や応急手当て講習会への参加 特に子供たちの参加は地域の将来を明るくする
・自治会防災名簿の整備 防災倉庫に資機材の整備や備蓄など
特に救援者であることが一目で分かるようなベストやビブスなどを着用して地域の多くの人たちが活動にあたっていると、被救援者は安心するしまた不審者を近づかせない効果があるというお話は印象に残りました。