昭島市指定無形民俗文化財「福島ばやし」について
昭島市指定無形民俗文化財「福島ばやし」について
「福島ばやし」は、地域の悪霊退散・疫病防除を祈願して、福島神社祭礼の主祭事である神輿渡御の出発に「送り囃子」を、帰社に「迎え囃子」を奉納するものです。嘉永年間(1848年から1854年)に始められたと言われています。
- 福島神社祭礼
日時 8月16日(土曜日)、17日(日曜日)
場所 福島神社境内 - 神輿渡御
日時 8月17日(日曜日)
時間 午後1時30分から(予定)
場所 福島神社境内ほか
かつて福島村(現福島町など)では疫病が多かったと言われています。この疫病の災難に何とか身を、村を守ろうとする村人たちの願いが集約され、福島神社の祭礼が毎年行われるようになりました。
また、「神輿渡御」に先立ち、子どもたちによって行われる獅子頭の巡行について、獅子は人々の生活を脅かす悪霊を鎮める効力があるとされ、福島神社の祭礼は悪霊退散・疫病防除を祈願するものとして現在に受け継がれています。
祭礼一日目、朝に神社総代や年番・評議員たちが集まり、祭壇を清めたり、神輿を磨き、担ぎ棒を取り付けるなど様々な準備を行います。昼頃、神殿にて祝詞があげられ、宮総代や氏子のそれぞれの関係者が玉串を奉奠(ほうてん)し、その後、境内で宮神輿及び子ども神輿のおはらいと入魂が行われます。夕方になると万灯神輿が出発し、街を巡行した後、神社に戻ります。
二日目朝、囃子を奏で、その間に獅子頭を巡行する子どもたちが集まります。獅子頭が巡行し、昼前頃に戻ってくると、午後からは「神輿渡御」が始まります。神輿の出発にあたり「送り囃子」を奏で、市内各地域を周り、夜に帰社すると、神輿は納められます。神輿が担がれている間、神楽殿では囃子が続けられ、納められると主に仁羽で担ぎ手を慰労します。
なお、「福島ばやし」は1971年(昭和46年)に昭島市指定無形民俗文化財に指定されました。