熱中症に注意を!~高齢者と幼い子は特に注意~
急な猛暑の到来のため、熱中症で救急搬送される人が増えているようです。特に、高齢者や小さい子どもは注意が必要です。熱中症を引き起こす脱水症状の一歩手前の「かくれ脱水」にいち早く気づくことが大切になります。6月下旬には記録的な暑さが訪れたため、体が暑さに慣れる暑熱順化が進んでいない人も多い。また、熱中症は脱水状態が進んで起きるが、症状が進行するまで脱水に気付かないこともある。特に高齢者は体の水分量が少なく喉の渇きを自覚しにくいため、規則正しい食事を心がけ、1時間ごとにコップ1杯の水分補給など喉が渇いていなくても、こまめに水分を取るようにすることが大切になる。高齢者は屋内でも熱中症にかかりやすいため袖や襟が広く風通しの良い服を着る、加齢のために暑さに対する感覚が鈍くなる人もいるため、温度計を見て室温を調節すると良い。また、早朝の運動などで筋力を少しでも維持すすとともに汗をかく機能を取り戻すことが大切となる。一方で小さい子どもも新陳代謝が活発で水分を消費しやすい上、体温の調節機能が十分に発達していないため脱水症状を起こしやすい。遊びに夢中になって水分補給を忘れている児童に対しては周囲の大人が注意して見守り、万一脱水症状が疑われる場合は、薬局等で販売している水分の吸収が早い経口補水液で水分補給することも一つ。暑いこの時期は、無理をしない生活が大切です。
◆熱中症予防としては
・エアコンの設定温度を柔軟に調整し、扇風機も活用する。
・喉が渇いていなくてもこまめに水分補給する。
・汗をかいた時は塩分の補給も。
・屋外ではマスクをはずす。
・外出時には日傘や帽子を着用し、少しでも体調が悪くなったら涼しい場所へ移動する。
・熱中症警戒アラートが発表されている時は外出をなるべく控える。
◆「かくれ脱水」が疑われる主な症状
【高齢者】
・皮膚がかさつくようになった。
・口の中がねばつき、つばをゴクンとのみ込めない。
・便秘になった。
・手の甲をつまみ上げて離した後、3秒以上跡が残る。
・靴下のゴムの跡が脱いだ後に10分以上も残る。
【子ども】
・泣いているが涙の量が少ない。
・熱があるのに汗をかかない。
・皮膚に弾力性がない。
【参考】暑さ指数が33以上と予測される日に発表、指数が28以上で厳重警戒、31以上で危険。
環境省 熱中症警戒アラートはこちら⇒https://www.wbgt.env.go.jp/alert.php
気象庁 熱中症警戒アラートはこちら⇒https://www.jma.go.jp/bosai/information/heat.html