「地域の防火防災功労賞」を自治連15.17.19.20ブロックが受賞
平成28年1月22日10時から、立川にあります東京消防庁第8方面本部にて、東京消防庁からの第12回地域の防火防災功労賞の表彰式がありました。
「地域の防火防災功労賞」は、阪神・淡路大震災から10年目の節目にあたる平成16年6月に、地域防災力の向上を図ることを目的として創設され、自治会、事業所等の防火防災に関する取組について募集し表彰することで広く都民に紹介するものです。
今年も、地震、風水害等の自然災害に関する自治会等が主体となった地域の取組や、地域が実施する住宅防火に関する取組など、145事例の応募があり、19団体(23区17団体・市部2団体)が表彰されました。
自治会連合会の第15,17,19,20ブロックは市立瑞雲中学校の生徒の皆様との合同で2年間実施した内容を報告しての受賞となりました。授賞式は、東京消防庁・第8消防方面本部長の鈴木浩永消防正監から、該当のブロック長が参加し表彰状を授与していただきました。自治会連合会の第17,19,20ブロック(コミュニティ協議会「まちづくり昭島北」)は第10回の際も受賞しています。
昭島市自治会連合会は各自治会と共に現在、行政と学校と地域の三者での協働作業で、市立の小中学校に避難所運営委員会の立ち上げの準備をしています。
受賞の経緯と活動内容の、文章の内容は応募(平成27年6月)時点のものです。
【テーマ】中学生と共に、お互いに近くで助け合う(互近助)地域ぐるみの取組み
【団 体】昭島市自治会連合会 第15・17・19・20ブロック
【 経 緯】高齢化が進む昭島市の中高層マンション地域で、地元の中学校との合同防災訓練や、東京都の「防災隣組の構築」を更に地域全体に進化させながら“互近助”での防災への取組みです。
17.19.20ブロック全3200世帯(未会員含)に、はがきサイズの安否確認マグネットシート3枚(避難済・大丈夫・救助求む)を配布し、震度5弱以上の際は玄関ドアに貼って安否を知らせる仕組みを構築しています。イザの時は防災隣組役員と駆けつけた住民で命を守りあうことに挑戦しています。
【活動内容】
■■2年連続で地元中学生全員との合同防災訓練に、2,500名が集結
平成23年9月から始めた地元中学・小学校との「地域安全防災協議会」で、中学生も”地域防災の担い手”との共通認識のもとで、中学校と地域の合同防災訓練を実施してきた。
●第一回合同防災訓練〔平成25年9月〕
中学生を160グループ(各3人)に別け、安否確認班は役員と連携し災害時要援護者等の確認、救出救助班は避難住民を中学校まで誘導、給水給食班は非常食の準備と配布を体験しました。
その後、中学校での全体集会には2,500人が集結し、阪神淡路大震災時、消防士として活躍された野村勝氏(神戸市・人と防災未来センター語り部)から数多くのアドバイスをいただきました。
●第二回合同防災訓練〔平成26年9月〕
中学校校区全エリアの13自治会で同時開催し、中学生は自宅のある地元の自治会に行き、地域の方々との安否確認やスタンドパイプ取扱訓練などの体験型訓練を開催しました。
2 地域の特性を生かした互近助の「防災隣組の更なる構築」を推進
隣組提唱者の山村武彦氏を招いて、平成26年6月29日にテーマ「互近助(互いに近くの人が助け合う)と防災隣組」の講話で、「近助の精神」「防災隣組」の必要性を多くの方々と学びました。第19ブロック(1,400世帯)では、管理組合との連携に重点を置き、管理組合と自治会の防災協議会を開催し3年間で29回の会議を重ね、防災への備えの取り組みを協議し、27年度は14の各棟別にイザの為の防災倉庫を設置する予定です。また、本年3月には、全住民3,500名を対象に「号棟・号室・名前」のネームプレートを配布し、地域活動の際は着用していただいて、住民同士が名前で呼び合える”顔の見える化”にも取り組んでいます。
防災隣組の構築を3年前から開始し、26年3月に組織化すること出来ました。そして27年2月に第一回隣組役員の集いを開催し、また各棟別独自の活動も始まり、夏祭りで模擬店を出店、ぼうさい芋煮会・お花見を開催。各家庭の防災の備えの状況のアンケートを実施し、報告会を兼ねた「互近助の集い」を行うなど、声を拾い活かしていく草の根の活動が随所に生まれてきています。
★審査のポイント(審査基準)
先駆性/ 創意工夫を凝らした先駆的な取組をしている。
継続性/ 長期間にわたった努力が認められる。
適時性/ 社会環境や住民のニーズの変化を捉えた取組をしている。
・地域特性の反映度:地域特性に合わせた独特の工夫がある。
・地域への貢献度
・地域の防火防災力の向上に貢献している