◆令和3年度 昭島市総合防災訓練開催

11月7日(日)に昭島市立富士見丘小学校と多摩辺中学校の2ヵ所で、令和3年度 昭島市総合防災訓練が開催されました。訓練の内容は、体育館内での折り畳み式パーテーション(避難時居住用のボックス型の仕切り)展示と説明、家具転倒防止器具展示と説明、AEDの展示と取り扱い説明、グラウンドでの放水訓練、スタンドパイプ消火器の展示と説明、消火器の説明と実地訓練、給水袋の展示と使い方説明など。かわら版の取材で行った私も、ちょっと訓練に参加してきましたので、ここではその体験談をご紹介します。(広報担当 清水和子)

  

【訓練体験談】

〈体育館内にて〉

体育館内は密を避けるため30人ずつの入場制限があり、中に入るまでの待ち時間が結構かかりましたが、外は比較的すいており、かわら版用の写真をざっと撮影した後、私も参加者として一通り体験してみました。

体育館では待ち時間の間に受付の方が気を使って時々何かと声掛けをしてくれましたが、中でもスマホの充電が出来る携帯式のソーラーパネル発電装置を見せて頂いた時は興味を惹かれました。一度に10台くらいは充電できるものの、コストが高く充電に時間がかかるため、まだ一般的ではないとのことでしたが。

順番が来て受付で避難者カードの記入例用紙を頂き中に入ると、広い体育館内の人影はまばら。説明を受ける人数は4,5人程度です。最初の避難時居住用パーテーションの説明を聞いた後、「中に入って体験してみてください」と言われ、私も空いている所に行って入ってみようとしました。ところが入口が犬小屋のような形で、かなり腰をかがめて姿勢を低くしないと潜り抜けられません。普段腰を折って低い所をくぐることは殆どなく、両手もふさがっていたのでバランスを崩して手を着くのも危ないかなと思ってもたついていると係の方がやってきて「どうぞ遠慮なく入ってください」というので、「実は年寄りなので腰をかがめて潜るのがちょっとしんどくて…」と言ったら「あ、それは今まで気が付かなかったです」と言って角の部分をガバっと開いて「実はこのように車椅子が出入りできるようにはしてあるんですよ」と見せてくれました。その調子で人の出入り口の所ももう少し楽な姿勢で通れるように改善して頂くと助かるのですが…。これは実際に体験してみて感じた事です。

  

その隣では、家具転倒防止の器具などを展示説明していました。当家にもまだ転倒防止をしていない家具類がありますので、パンフレットは頂いたのですが、種類が色々あり、どの器具が一番効果的かということが良く分からず、また取り付け方も物によっては自分で出来そうもないものがあり、なかなか取り付けに踏み切れないでいます。この器具については最近他の防災セミナーで知ったのですが、市がシルバー人材センターと提携して器具の選定、見積もり、取り付けまで行なってくれるとのことを知りました。既に依頼した方がおられましたら、お話を伺いたいところです。

AEDコーナーでも人が少なかったので、実際にやらせて頂けるかと思ったら、ここは係の方の説明だけで終わり。残念でした!

〈グラウンドにて〉

外の「まちかど防災訓練車」によるホースでの初期消火訓練は、見るのもやるのも初。消防車の放水ホースで遠くまで放水する訓練はどこでもやっていましたが、これは小型の車両に設置された火元の的に向けて近距離からホースで放水すると、的の電機が消えて消火終了という仕組みのものです。左手でホースの先端を持ち、右手でホースの手もとをつかんで抱え込み、腰を落とし、合図されたら左手で先端を回して放水するのですが、思ったよりは簡単で、水が出た時の衝撃も僅かでした。しかしそばで見ていた志村会長の話では、「実際にホースで消火する時は、大人数人でやらないとできないくらい衝撃が強いものだよ」とのこと。本番の時はプロか熟練者にお任せした方がよさそうです。ここでは志村会長に、私の訓練している姿をスマホで撮って頂きました。いつも撮る側の私にとりましては、これも初の体験です。

スタンドパイプも説明だけで実際の訓練はなし。説明や扱い方はうちの自治会の訓練でいつも見ているので、ここはちょっと見ただけ。

消火器の訓練に行くと、丁度参加者が途切れた所で私一人だけ。若い消防隊員の方がマンツーマンで、親切丁寧に扱い方を教えてくれました。先に撮影していた時には誰もやってなかったのですが、私の時は基本通り、最初に「火事だ!火事だ!」と叫ぶところからスタート。幸い私一人だけだったので遠慮なく大声を上げて、消火器を操作し、的目がけて噴射。その間も次の所作に移る所で隊員の方が適切に指示を出して教えてくれましたので、ここも何とか無事クリア。終えてから「どうでしたか?」と聞いたら「はい、もう完璧でした!」と、ありがたいお返事まで頂きました。

あとは給水袋を使った水の運搬方法を見て、その袋と昭島の水を頂き、協賛者提供のお土産も頂いて、爽やかな秋空の下、今日はとても得したようで気分も浮き浮きと帰途につきました。

  

  

今回の感想は、『見聞きするのとやるとでは大違い。何事も実際にやってみて身に付けていくことも大切である』。今回はそれを身をもって実感した次第です。皆様もこれからは、機会があれば、何でも遠慮しないで進んで体験してみてください。きっと何か新しい気付きが得られるかもしれませんよ。(清水和子)

 

 

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