◆地元の高校生が中心となり故郷の街を綺麗にする活動を展開
【故郷の未来を思う⾼校⽣の活動紹介】〜総責任者で東町在住の宇佐原嘉晃さんに、お話を伺ってみました〜
『未来守〜チーム環境〜』、『未来守〜おやつ頒布会&無料塾〜』
活動を始めたきっかけは、この周辺、どこへ⾏ってもゴミがあちこちに捨てられており、昭島市内も多摩川や町の中など、あらゆる所がゴミだらけで、30 年 ・50 年先を考えた時に、⾃分たちの住む昭島市が、他と比較してゴミだらけの汚い所だと⾔われるのは耐え難いと思ったからです。
最初は市へ陳情して対策をとってもらおうと市⻑に要望書を書いたりしていましたが、丁度思いを同じくする仲間に出会い、それならまず⾃分たちで出来ることからやってみようということにしました。
同じ学校の仲間や友⼈知⼈たちに声を掛けたところ、11 ⼈ほどのメンバーが集まり、市内各所のごみを拾い集めるボランティア活動を始めました。これが『未来守〜チーム環境〜』です。
また、社協ともかかわりがあったため、賞味期限や消費期限が迫り廃棄処分にする余剰在庫の⾷料品などを譲って頂き、施設や学童保育の⼦供たちに提供するサロン活動として社協に登録。これが『未来守〜おやつ頒布会&無料塾〜』で、市内初の⾼校⽣が運営するサロンだとのことです。このサロンでは、⼦供たちにおやつを提供するとともに学習を⼿伝う活動をしています。どちらも活動⽇はそれぞれ⽉2回ほどで、場所や⽇時は不定期。詳細は公式ラインで発表しています。
メンバー全員が⾼校⽣で、総括責任者は、私、宇佐原嘉晃(うさはらよしあき)、昭島のサロン責任者は友⼈の⼆ノ宮リム虹(にのみやりむにじ)さん。どちらの活動も 2021 年 4 ⽉からスタートしました。現在もメンバーがそれぞれの友⼈・知⼈に声を掛け、少しずつ活動範囲を広げているところです。
⼤⼈の皆様へのお願いとしては、まずご本⼈がごみを捨てたり、ものを無駄にしないように⼼がけてくださること、そして、お⼦様やお孫さんたちには、物を⼤切にし、街などにごみを捨てないよう教え導いて頂くことをお願いしたいと思います。若輩者の私たちですが、地球の・そして我が町の未来のために少しでも役に⽴てるよう頑張りますので、周囲の皆様には温かい⽬で⾒守りながら、ゴミ削減にご協⼒頂ければと思います。
【写真】10 ⽉ 10 ⽇(⽇)、『チーム環境』のごみ回収活動の様⼦。当⽇は 10 数名が集まり、数⼈ずつに分かれて、多摩川や広福寺周辺のごみを拾い集めました。
【写真】9 ⽉ 19 ⽇(⽇)、福島町の広福寺で実施された、『おやつ頒布会&無料塾』にて。おやつは中学 3 年以下、塾は⼩・中学⽣が対象。
【写真】総責任者の宇佐原さんと、活動サイトのラインのQRコード(問合せ先や申し込み先などはこちらでご覧ください)
※なお、未来守では、活動を皆さんに知って頂くよう、YouTubeで活動の様子を動画で紹介していますので、ぜひご覧ください。
【あとがき】
今回は初めて⾼校⽣の取材をさせて頂いたのですが、皆さん本当に礼儀正しく親切に対応してくださり、何よりも地元の町の将来を考えて地道な活動に⼀⽣懸命取り組んでいる姿を⾒て感動しました。地域住⺠とのかかわりを嫌ったり、地球環境など全く気にしない若者たちが増えて、将来どうなるか⼼配でしたが、昭島市にもこれほど地域や住⺠を思いやる若者たちがいることを知り、ほっと⼼温まる思いです。
今から20 数年前にオーストラリアへ⾏ったことがありますが、そこで⼀番記憶に残ったのは、どんな都会や郊外の街に⾏っても、どこにもゴミが⼀つも落ちていなかったことです。それに気づき、帰国後我が国内を⾒て、余りのごみの多さにびっくりしました。
その時、「ああ、これでは将来⽇本はゴミで埋まるな」と思ったものです。残念ながら私は凡⼈なのでこの⾼校⽣のような活動は始めませんでしたが、これ以降⾃分では絶対ごみのポイ捨てはしないように⼼掛け、息⼦や孫にもそれを⾔い聞かせてきました。もし国中の全員が、いやせめて昭島市の住⺠全員がポイ捨てをしなければ、他と⽐べて少しは『街中のゴミが少ない市』になれるのではないでしょうか…?(清⽔和⼦)
未来守をとりあげて下さり、大変ありがとうございます。