新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます

 

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年中は未曽有のコロナウイルス禍による社会全体および自治会活動の停滞にも関わらず、様々な会員皆様のご理解とご協力をいただき誠にありがとうございました。
楽しみにしていました盆踊りや夏祭り、その他のほとんどの行事が中止、自治会始まって以来の状況になり誠に残念な次第であります。行事中止による剰余金は商品券として還元させていただきました。また、12月の役員会で2月の上向鍋兼防災訓練もやむなく中止とさせていただき、総会も文書審議とするかどうか検討中であります。

 コロナのような感染症は太古の昔から有るものと思われ、日本で古いものとして奈良時代に天然痘が大流行、当時の人口の約1/4の死者、江戸時代幕末には風疹(はしか)やコレラにより江戸で同様人口の約1/4の死者が出たということです。明治中期には感染症に対して各種の対策が行われ、国民の手洗いやうがいの習慣が始まり日本の清潔環境が整ってきており、今回のコロナの世界大流行に比較して日本の流行度合が低いのは、その頃からの手洗いやうがいなどの習慣が生きているのではないかと思われます。

 新年度のコロナ禍の先行きがまだまだ不透明ですが、ワクチンの開発が世界中で進められており、正常な生活状態に戻ることが期待されます。ある先哲の言葉に『大悪起これば大善来たる』とあります。大悪(今回のコロナ禍)に対して知恵を働かせてそれを解決し乗り越えた暁には、以前よりもより善い世界になるということであります。今のコロナ禍に対して私達がまずできる知恵は、三密(密閉・密集・密接)を避けることではないかと思います。それを国や自治体からの指示ではなく自ら治め行うことがまさに自治会の『自治』に通じるものと思います。

 最後に、本年も自治会活動に昨年同様引き続きご協力をお願い申し上げると共に、1日も早いコロナ禍の終息と会員皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

 

令和三年 元旦
上向自治会会長  吉田通廣