24年度自治会研修会/立川断層・山崎晴雄氏の講演

平成24年度昭島市自治会連合会の自治会長研修会を7月18日、昭島市交流センター3階会議室で、午前9時30分から開始されました。
はじめに自治連の小野会長から、本日の研修会の概要の説明があり、内容を是非自治会の活動に活かしてほしい旨の挨拶がありました。
次に、宮田副会長から11月までの自治連活動の事務連絡を書類をもとに行いました。

■研修会①■
●『災害ボランティアセンター立ち上げ説明』
昭島市社会福祉協議会   日下  直喜  事務局長
平成23年3月編集の『立ち上げマニュアル』を中心に説明がありました。
・社会福祉協議会職員の参集、被災状況等の確認について
・災害ボランティアセンターの設置について
・災害救援ボランティアの募集について
・情報管理について
・設備、備品、資材について
・災害ボランティアセンターの組織について
・ニーズ班等の活動内容手順とレイアウトについて

●『被災地派遣体験談』
昭島市社会福祉協議会   齋藤  国彦 支援課権利支援係長
昨年の東日本大震災の際、全社協の要請があり、災害ボランティアセンターへの支援、生活福祉資金特例貸付、都民ボランティアが被災地で活動することの支援のために、福島県相馬市に派遣された体験談が紹介されました。

 ■研修会②■
『立川断層って危ないのか?ー地震を知り正しく恐れようー』
講師:山崎 晴雄 (公立大学法人首都大学東京 都市環境科学研究科  地理環境科額域  教授)  本年4月に東京都が公表した立川断層の震度予測改定資料も使い、1時間半にわたり講演がありました。終了後、参加の自治会長から多くの質問がありました。
内容は、活断層についていろいろな角度から、活断層が動くとどうなるのかの事例に基き、活断層と地震の関係や発生確率等の説明があり、なぜ立川断層が注目されるのかを3.11東日本大震災以降の活断層の長期評価や、立川断層と名栗断層で構成されている立川断層帯の撓み変形による緩い坂の紹介等、立川断層について貴重な研修会となりました。
まとめとして、次の話がありました。
●立川断層は将来、必ず大地震を起こす。直下地震も。
●しかし、いつ活動するか不明。満期に達している(地震調査委)、最後は2,000年前(東京都)の2つの活動時期の発表がある。
●不安解消には、地震や活断層の知識を増やし、誤解や風評を排除することが大切。
●立川断層については、周期や最終活動時期、横ずれかあるいは逆断層かなど、解決困難な問題が残っている。
●昭島市の武蔵野大地は地盤が良く関東大震災の被害は小さかった。しかし、現在は周辺環境が当時とは大きくことなっている。
●本当に恐ろしいのは、断層のずれではなく”火災と崖崩れ”です。
●3.11の交通の大渋滞。もし火災が発生していたら、大災害となった可能性がある。火災に対する防火・延焼防止対策、都市の不燃化対策が必要。
●脅しの防災から理解する防災へ。危険を知り冷静に対応です。

以上