震災の際は、ブレーカーを落として外出しましょう!
平成25年12月20日、地震調査研究推進本部・地震調査委員会が今後の地震動ハザード評価に関する検討~2013年における検討結果~を発表しました。
地震調査研究推進本部(以下、地震本部)は、平成17年3月に「全国を概観した地震動予測地図」を公表して以来、毎年その改訂を行ってきた。平成23年にも全国地震動予測地図2011年版を公表する予定であったが、平成23年東北地方太平洋沖地震の発生を受け、全国地震動予測地図の確率論的地震動予測地図について解決すべき多くの課題が指摘されたことなどにより、公表を見送っていました。
地震調査委員会では、強震動評価部会や地震動予測地図高度化ワーキンググループを中心として、東北地方太平洋沖地震発生直後から、それらの課題の検討が進められているようです。
阪神・淡路大震災をきっかけに設置された地震調査研究推進本部は、地震の被害を少しでも減らすため、地震の調査や研究を推進し、その成果の普及に努めてきました。地震動予測地図はその一環として公表しているものです。ここでは、地震動予測地図をより良く理解し広く活用していただくために、地震動予測地図からわかることや注意点などについて説明します。
地震は世界中どこでも起こっているわけではなく、地震が多発する地域とそうでない地域があります。下の図は、世界地図の上に、1977年1月から2012年12月までに発生したマグニチュード(M )5以上の地震を赤い丸印で示したものです。日本の面積は世界の面積の1%未満であるにもかかわらず、世界の地震の約1割が日本の周辺で起こっています。日本は世界的に見ても地震による危険度が非常に高く、全国のどこでも地震によって強い揺れに見舞われる可能性があります。
【通電火災とは?】
大地震が発生すると、電力線の断絶などが起こり、電気の供給がストップします。 その後、数時間から数日後に電気の供給が復旧しますが、その時に起こる火災を「通電火災」と言います。 破損したり、倒れた電気器具に通電して火災が発生したり、ガスが漏れているところに通電して発火したり、壊れたコンセントやちぎれた電気配線に通電して発火したり、原因はさまざまです。
阪神・淡路大震災の時には、この通電火災が全火災の6割も起こっていたとの事です。 通電火災は家屋の全壊や半壊で住民が避難し、誰もいなくなったところで電気が復旧した時に起こります。 このような通電火災を防ぐには、大地震の際には、必ず電気のブレーカーを落とすようにする事です。また、避難所に避難する際にも、家を出る前には必ず電気のブレーカーを落とすようにしましょう。