◇こんな人がいます!◇手作り弁当の地域交流で読売新聞に紹介された『鳥生邦夫さん』

●お弁当作りで新聞に紹介

1月27日付け読売新聞朝刊の『たま人(びと)』欄に、郷地玉川自治会の鳥生邦夫(とりゅうくにお)さんが「調理一筋、食で地域の輪を」というタイトルで紹介されました。所属する地域の老人会『郷地福友会』で、コロナにより殆どの行事が中止されて交流の機会が失われた中、仕事で培った調理の腕を活かし、手作り弁当を作って全会員に宅配し、見守りも兼ねて交流を図るという異色の活動が注目され、取り上げられたものです。

鳥生さんが中心となって2020年からスタートしたこの活動については、2021年4月30日・5月7日に発行された西多摩新聞でも「郷地福友会の活動」として紹介されていますので、既にご存知の方もおられるかもしれませんね。

今回は中心となった鳥生さんが主人公として紹介されていますので、ここではこの鳥生さんについて更に広く、ご紹介させて頂くことにします。

【写真】1月27日発行の読売新聞の記事と、自治会館でのお弁当作り

 

  

●共成小地区委員会

当地区の共成小学校の地区委員会で、長年委員長を務めていました。現在は引退して後輩に後を引き継ぎましたが、それでも縁を切ることはなく、委員会の皆さんが田んぼでの稲づくりや諸活動で出動した時は、手作りの料理やら、知り合いのパン屋さんから仕入れたパンなどを差し入れています。鳥生さんが会長だった時の委員会のメンバーは、子供たちが大きくなった現在もまだ、引退せずに続けている人が多く、その中には、この鳥生さんの手作り料理で胃袋をがっちりつかまれて、未だに抜けられないという人も、いるようです。

【写真】田んぼの手入れをしている地区委員の皆さんと、鳥生さん差し入れのパン

  

●マラソン

8年前、郷地玉川自治会では、連合の運動会のリレーで転んだことの反省から、転ばない身体づくりをしようと若い人たちが中心となり、メンバーを募ってランニングを始めました。そして昭島市の新春駅伝に参加することになりました!鳥生さんもその時(68歳)から体力づくりのために仲間に加わったのが、マラソンを始めたきっかけです。その後、新春駅伝や青梅マラソン、ホノルルマラソンにも挑戦し、毎日多摩川土手を練習コースにランニングに励んで来ました!しかし、コロナの影響で、ここ2年は駅伝やマラソン大会が中止となり、大変がっかりしています!

【写真】新春駅伝大会に参加した時の郷地玉川自治会チームの皆さんと、駅伝で力走する鳥生さん

 

●各種データ作成

パソコンやスマホを活用して、色々なデータを作成するのが好き。毎日走っているマラソンのコース、時間、距離とか、コロナの発生件数をグラフ化して比較するとか。これらのデータはラインでお仲間に送っているようですし、昨年自治会館で開催された、文化祭にも展示されていました。

【写真】左はスマホ画面に入れた日毎のマラソンデータ。右は昭島市コロナ感染者推移のグラフ

 

●芸 術

昨年、前述の文化祭に「回るハロウィン」という題の工作物と、糸鋸で木に描いた絵を切り分けてはめ込む「木のパズル」を出展しました。発想の豊かさと手先の器用さを物語っています。

【写真】文化祭作品の写真。左が「回るハロウィン」、右が「木のパズル」とコロナのデータ

 

●写真撮影

多摩川土手で運動している時、目についた風景に足を止めて写真を撮り、これもラインで仲間に配信しています。構図やシャッターチャンスはなかなかのもの。これも感性が豊かで興味があればこそ。

【写真】多摩川の朝焼けと、白鳥

 

●自治会活動

かつて郷地玉川自治会の会長をされていた頃のこと。旅行の担当部長ということで、当ブロックで年1回開催される旅行会の企画運営を担っていました。旅行時は貸し切りバスを使うのですが、その車中でも参加者を退屈させないように、ビンゴゲームだの映画上映だの色々なことを考えて行なっています。中でも特に面白かったのは、鳥生さんが考案した「競馬ゲーム」。紙芝居くらいの大きさの紙に、番号を付けた馬の着順が違うものを何枚か書いて、それを次々にめくって行き、ストップと言ったところで着順が決定。それを参加者全員で予想して、当てた人にはご褒美という仕組みのゲーム。馬にはそれぞれ自治会実在人物の名前がもじって付けられていて、紙をめくっている間、弁の立つ人が、競馬の実況さながらに、面白おかしく実況します。バスの中は笑いの渦。あのゲームは本当に楽しい思い出です。考案した鳥生さんの発想の豊かさに感服!あ、もちろん、これは自治会活動のほんの一部で、自治会長としての役目もしっかり果たして後任に後を託したことは言うまでもありません。

【写真】旅行会の車中で行なわれた楽しい競馬ゲーム

  

●闘 病

毎日元気で多摩川土手を走っていたのですが、暮れも押し迫った12月30日、突然、上半身が原因不明の痛みに襲われ、身体が動かなくなりました。病院で調べてもらった所『リュウマチ性多発性筋痛症』という原因不明で治療が難しいと言われる難病と判明。仕事をやめて治療に専念することに。熱はないのですが上半身が強い筋肉痛で、起き上がるのが一番つらく大変。昭島リュウマチ膠原病内科に通い、ステロイド剤の飲み薬の投与を受けることになり、青天の霹靂ともいえる闘病生活がスタート。

【写真】闘病生活中の鳥生さん。顔色が白くなり、少し細目になりました

その治療の効き目か、年明けの1月半ば頃には様態が安定し、出歩けるようになりました。21日にはリハビリを兼ねて天ぷらを作り、多摩川土手を6キロほど歩いたとのこと。その後は歩いた距離をデータに取りながら、少しずつ記録を更新しているそうです。このまま再び走る記録へと移行できるといいですね。

【写真】久しぶりに台所に立って揚げてみた天ぷらと、少しずつリハビリで始めた歩行のデータ

 

  

●俳句?・川柳?

病に倒れ、動けなかった間も、ボーっとしてはいませんでした。なんと、俳句に挑戦!ご本人は「何せ素人なので、俳句も川柳も区別がつきません」と言っていますので、もちろん初めての経験でしょう。それでも日常の出来事などを5,7,5の文字にまとめて、次々と作ってみたそうです。

これはもう才能とかに関わりなく、彼のひたすら前向きで何事にもチャレンジする不屈の精神力に、ただただ脱帽!です。

ここでは特に、元気な頃の楽しい思い出となっている、田んぼでの稲づくりの様子を詠んだ句と、闘病生活の中での句をご紹介させて頂きます。(※筆者も俳句は素人で推敲の経験がないため原文のまま)

◇苗束ね わらで巻き取り 結ぶコツ

◇泥んこの カエルも笑う 子ら田植え

◇目印に 狙いを定め 苗三本

◇田植え足 水路で洗う はしゃぎ声

【写真】最初に作った俳句の一覧表

 

●あとがき

天才・秀才・奇人・変人…普通の人から外れた人の呼び方は色々ありますが、鳥生さんの場合は私から見れば、さしずめ『鉄人』と言ったところでしょうか。70代にして多摩川土手を毎日10キロ以上走り、病に倒れてもくじけず新しいことにチャレンジする、身体も心もまさに鋼のように強健な人だと思います。

以上、当地区の広報担当として、私が知る限りの鳥生さんの人となりをご紹介させて頂きました。あとは早く病を克服して、また美味しいお弁当を作れるようになることを、お弁当ファンの一人として、切に願っています。(第1ブロック広報担当 清水和子)

◇こんな人がいます!◇手作り弁当の地域交流で読売新聞に紹介された『鳥生邦夫さん』”へ2件のコメント

  1. 三ツ木稚子 より:

    本当に鉄人そのものの鳥生さんですね~。あおぞらサロンでお目にかかってはいますが、じっくりとお話伺うことはないのでいつかいろいろとお話伺いたく思っています。どうぞお体お大事にお過ごし下さい。

    1. 鳥生邦夫 より:

      コメントありがとうございます!その内落語や麻雀でもお邪魔したいと思います!よろしくお願いします!

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